転生したことを思い出しました。
□思い出しました
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『少々、予定が狂った』
『アカシックレコード上影響があるわけではないが』
『お前は世界に貸しを作った』
神様のような存在だと思う。
昔私が生きていた世界を管理したり、統括していた存在。
それが私は死ぬ運命だったけれど、予定が少々狂ってしまったという。
ほんの数日の差だから、世界の運営には全く影響がないらしいけれど。
世界にとって、生きているということはとても重要なことらしい。
期日までは必ず提供しなければいけないサービスのようなもの、なんだろう。
当時の私からしたら、数日後にはどっちみち死んでたし、熱に魘される時間が減っただけのようにしか思えなかったけれど。
正解からすれば重大なミスのようだった。
だから、使命を持って転生をしませんか、という提案をされた。
本来受けるべきサービスは提供できないので、少しお客様からもご負担頂ければより良いサービスをお届けします。
敏腕な営業さんだね。
当時私は30歳まで生きてたし、独身だし、別にほんの数日の為にわざわざ転生なんてさせてくれなくてもよかった。
ただ、もう死んでしまっていることだし、詳しく話だけでも聞こうかなと思った。
それだけだったんだけど・・・。