シングル
□初の、、、デート?
1ページ/1ページ
どぅーいし
「あゆみーーーーーん
ナハハハハハ…」
ちょっとだけ勇気を出して、ちょっとだけ遠いところに遊びに来た。
くどぅーと、二人で。
二人で!!
こりゃたまんないなぁとか思ってたら、ギャンギャン騒いでるし。
まーちゃんに子供子供いってるけど、あなたもこ・ど・も!
えっ?
えーそうですよ、そんな子供を好きになったんですよ。嘘じゃないです本気と書いてマジです。
あ、楽しかったみたい。
すんごい笑顔でこっち来た。
「あゆみん、次あれ乗ろ!ぜってぇー楽しいよ!!」
ほら早くってグイグイと手を引くくどぅー、本人無自覚で気にする要素はないけど
一応、手…
…
…ま、いっか
とりあえず、今日は、こんなもんで。
華奢で細めだけど、大きくなりつつある背中を見ながら、ギュッと手を握ってみる。
ふと、立ち止まる訳じゃなかったけど。
「あー、あゆみん、」
くどぅーは振り返らず、相変わらず引っ張ってる。
次に乗るだろうアトラクションが、もう近く。
この手も、あと少し。
あー、あゆみん、その続きは、よく聞こえなかった。
けど、聞こえた気がした。
“また来ようね”
今度は、この手がいつまでも繋げますように。