強く、儚い者

□強く、儚い者 prologue
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孤独な死神は、母の胎内にいた時より、母の霊力を奪いながら成長した。

結果、母親は死んだ。

自分を育てた兄の霊力を奪い、殺した。

手に触れた動植物も次々と死んでいった。

誰も、何も傷つけたくないのに、阻止することが出来ない。

自分は…


生きていてはいけない。


そう思った。


では、何のために自分は産まれたのか?


分からない…
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