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□青峰で切ない(紗)
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明菜「はぁ」

私小鳥遊明菜はとある人に恋をしています。

バスケットボール部のエースで、背が高くてキラキラしててとてもかっこいい人です

そう青峰大輝君に私は恋をしています
ずっと同じクラスの友達の状態のまま何もできずに・・・

告白できたらすっきりできるんだけどなー


青峰side

あー、付き合いてーなー
俺は同じクラスの小鳥遊明菜が好きだ。
けど、告白できないままずっとすごしてるんだが・・・このままでいいのか?俺

さっさと言えりゃあ楽なんだけどよ


青峰side終了


明菜「青峰君おはよ!」

毎朝私は青峰君にあいさつをする
友達だからっていうのもあるんだけど、少しでも会話してたいからね

青峰「はよ」

明菜「英語の宿題やってきた?」

青峰「あー、そんなもんあったっけ?」

明菜「あったよー、もう忘れてたんでしょ?」

青峰「授業とか全く聞いてねぇからな。見せてくんね?」

明菜「しょうがないな。いいよ」

こんなたわいもないやり取りが私は好きだったりする。



ーーーお昼休みーーー


桃井「青峰君!ちょっといい?」

青峰「んあ?さつきか何か用か?」

桃井「ちょっと話したい事あるんだけど、来てもらっていい?」

青峰「めんどくせー、後でじゃ駄目なのかよ」

桃井「今じゃなきゃ駄目なの!いいから行くよ!」

青峰「わぁーったよ!そんな引っ張んな」

どうしたんだろう?あの人って青峰君の幼なじみの桃井さつきさんだったよね?
部活の連絡とかかな?
でも、何かちょっと嫌な予感がするけど・・・気のせいだよね?


ーーー裏庭ーーー

青峰「で、なんだよこんなところまでつれてきて」

俺は明菜を見てたかったのによ

桃井「あっ、あのね!私・・・」

青峰「何だ?」

桃井「青峰君の事が好きだったの!」


青峰「・・・は?」

桃井「本当なの!私じゃだめ?」

青峰「いや、なんていうか・・・」

やべぇいきなりすぎて頭がおいつかねぇ
さつきが俺を好き?
そんなの初耳だぞ。まあ言ってないから当たり前か
でも、俺は明菜の事が好きだから断る一択しかないけどな

青峰「あのよ」

桃井「待って!返事は明日聞くから・・・それじゃあね!」

青峰「おっおい!さつき!」

ったく、めんどくせー

ーーー教室ーーー

明菜「青峰君、さっき呼ばれてたみたいだったけど何だったの?」

青峰「あー、何か部活の事だった」

さすがに、告られてたとは言えねぇよな

明菜「そうなんだ(よかった。やっぱりあの嫌な予感は気のせいだったんだ)」


ーーー放課後ーーー

明菜「そろそろ帰ろうかな」

委員会の仕事も終わったし、もう遅い時間になっちゃった

やっぱり暗いなー
そんな事を考えてた私は後ろから近づいてくる人に気付かなかった


?「わっ!」

明菜「きゃー!」

?「ちょ、ちょっと落ち着いてくださいっす!俺っすよ!」

明菜「へ?」

そこには、青峰君と同じ部活の黄瀬君が立っていた

黄瀬「いやー、まさかあそこまで驚くとは思わなかったっす(笑)」

明菜「仕方ないじゃない!いきなり後ろからきたら誰だって驚くよ!」

黄瀬「ごめんごめん、そんな怒らないでほしいっす」

全く黄瀬君は・・・


明菜「そういえば、何で黄瀬君がるの?」

黄瀬「帰る途中で明菜っちを見つけたんで家まで送っていこうかなって」

明菜「そうなんだ、ありがとう。でも一人で帰れるよ?」

黄瀬「こんな暗い中女の子を一人で帰すほど、酷い男じゃないっすよ」

黄瀬君って優しいよなー


明菜「じゃあ、お言葉に甘えて」

黄瀬「任せるっす!」

黄瀬side

黄瀬「そういえば、明菜っちって好きな人とかいないんすか?」

俺は明菜っちが青峰っちの事を好きだというのをわかっててわざとこんな質問をした。

まあ、青峰っちも明菜っちの事好きなんすけどね
お互い気付かないって二人とも鈍すぎっすよ

明菜「なんで?」

黄瀬「何かふと気になったんで。でいるんすか?」

さて、なんて答えるんすかね?

明菜「い、いるよ?」

やっぱりっすか

明菜「そ、そういう黄瀬君はいるの?好きな人」

黄瀬「いるっすよ」


明菜「そうなんだ」

黄瀬「誰?とか聞いてこないんすか?」

明菜「え、聞いていいの?」

聞いてくれなきゃ話が進まないっすからね

黄瀬「いいっすよ」

明菜「じゃあ、誰?」

黄瀬「明菜っちっす」


明菜「え?」


ぽかんとしてるところも可愛いっすね

黄瀬「だから明菜っちの事が好き」


明菜「冗談、だよね?」

冗談じゃないのに・・・
こうなったら

黄瀬「信じられないんすか?なら」

グイッ


明菜「わっ」


明菜っちの事を引き寄せて腕の中に閉じ込めた
まあ、物陰にあの人がいるからやったっていうのもあるんすけどね

明菜「あああああ、あのきききききき黄瀬くん!?」

黄瀬「言えてないっすよ(笑)」

明菜「だ、だっていきなりこんな・・・」

黄瀬「信じられないみたいだったんで、体で表してみたっす!」


明菜「わかったから、もう離して?」

黄瀬「もう少しこのままじゃ駄目っすか?」

明菜「・・・いいよ」

そう言って明菜っちが腰に手を回してきたとき、あの人が驚いた顔をしてた
まあ当たり前っすよね
自分の好きな人が他の男と抱きついてるところを見たら

黄瀬「ありがとうっす!」

明菜「いえいえ」

黄瀬「で、告白の返事は?」


明菜「あれ言わなきゃ駄目なの?」

今のところじゃふられるのがオチっすからね

黄瀬「いや、明日聞かせてくださいっす!」


明菜「うん、わかった。送ってくれてありがとうね」

黄瀬「いいっすよそんくらい!じゃあ、また明日!」

明菜「うん、明日ね」


黄瀬side終了

青峰side

あれは、黄瀬と明菜?
何で二人で帰ってんだ?
とりあえず後つけてみるか


何話してんのか全く聞こえねー
距離も離れてるししかたないか
まあ、何もないだろ
そう思って俺は帰ろうとしたんだが

いきなり黄瀬が明菜のことを抱き寄せた
怒鳴りに行こうと思ったが、そのとき明菜が黄瀬に腕をまわすのを見て動けなかった

何で動かないんだよ
今ならまだ間に合う、引き離す事だってできる
そう思ってても俺の体は動かなかった

呆然としている間に、明菜たちは帰ってしまった。

ハハッ、そうか思ってるのは俺だけだったんだな
あいつは黄瀬の事が好きだったんだ。
なのに、俺は知りもしねぇでバカみたいじゃねぇか

・・・帰るか
さつきへの返事も決まったしな


青峰side終了
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