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□青峰で切ない(紗)
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いきなり黄瀬君に告白されるなんて・・・
びっくりした
でも、私は青峰君のことが好きなんだから明日ちゃんと断ろう


ーーー早朝ーーー
俺は朝早くからさつきのところへ向かった

青峰「さつきー」

桃井「あ、青峰君」

青峰「昨日のことなんだけどよ。いいぜ付き合う」

桃井「ほっ本当に!?」

青峰「ああ」

桃井「ありがとう!よかったぁ」


これでよかったんだよな?


ーーー教室ーーー


なんだろう、今日は朝から騒がしい気がする

女生徒1「ねぇねぇ聞いた?」

女生徒2「何を?」

女生徒1「あの、青峰君と桃井さんが付き合ったんだって!」

え、嘘・・・でしょ?

女生徒2「えーマジで!?」

女生徒1「本当なんだって!実際に朝も一緒にいたらしいし」

女生徒2「あー、まあ幼なじみだしくっつくかなとは思ってたけどね」

女生徒1「まあねー」


信じたくない。信じられない。青峰君がきたら聞かなきゃ


青峰「はよー」


男子生徒1「青峰ー、お前桃井さんと付き合ったんだって?」

男子生徒2「羨ましいぜ!」

青峰「うっせーよ」



聞かなきゃ!


明菜「青峰君おはよ!」

青峰「あぁ、はよ」

何か冷たい?


明菜「あのね、桃井さんと付き合ったって聞いたんだけど本当?」

お願いだから嘘だと言って

青峰「おう、さつきから告られて付き合った」

本当だったんだ…

明菜「そう、なんだ。よかったね
おめでとう」

精一杯の笑顔で祝福したつもりだった
けど、涙が出てきそうで今すぐにここから離れないと駄目になりそうだった

青峰「・・・ありがとよ」


明菜「ちょっと出てくるね」

私は教室を後にした


そのまま走って走って屋上まで来てた


明菜「どうして、どうして!」

現実を受けとめたくなかった
青峰君と桃井さんが付き合ってるなんて・・・
信じたくない
けどこれが現実なんだ

やっぱり私じゃ駄目だったんだよ
桃井さんみたいに可愛くないし、気を使う事も出来ないし・・・
何にもできないや


明菜「っうわあああああああ!」

何も考えたくなくて泣き叫んだ
泣けば少しはすっきりするかもしれないから


黄瀬side


明菜っちはやっぱり屋上にやってきた
辛い事があると無意識に屋上にくる癖があるみたいっすからね

青峰っちと桃っちが付き合ったのは朝聞いた

まあ、青峰っちが明菜っちを諦める様にしむけたのは俺なんすけど

泣き出したみたいだし、慰めに行くっすかね

黄瀬「何で泣いてるんすか?」



明菜「っ黄・・・瀬君?」


あーあー、目真っ赤に腫らしちゃって

黄瀬「そう俺っすよ。何でそんなに泣いてるんすか?」


明菜「ぅうわああああん」

黄瀬「今は泣いてていいっすよ」

しばらく明菜っちは泣き続けた



明菜「っひっくごめんね、黄瀬君」

黄瀬「大丈夫っすよ。それより何で泣いてたんすか?」


ま、理由は知ってるんすけど



明菜「あのね・・・私の好きな人が他の人と付き合っちゃって、それで悲しくて泣いてたの。バカだよねこんな理由で泣くなんて」

そう言って無理して笑う明菜っち


黄瀬「いいんじゃないっすか?自分が悲しければ泣く。それを他人がどうこう言う権利はないっす」


明菜「黄瀬君・・・ありがとう」

黄瀬「いーえっ!」

ひとまず、これで大丈夫っすかね


黄瀬「このまま、一時間目さぼらないっすか?明菜っちも目腫らした状態じゃ行きにくいっしょ?」



明菜「うん、黄瀬君は教室に戻った方がいいんじゃない?」

黄瀬「泣いてる女の子を一人にするほど酷い男じゃないっすよ」


明菜「そのセリフ昨日も聞いた気がするな(笑)」

黄瀬「あれ、そうだったっけ?(笑)というか、やっと笑ったっすね」



明菜「黄瀬君のおかげだよ。ごめんね。ありがとう」

黄瀬「謝罪はいらないっすよ」



明菜「うん。ありがとう」



元気になったみたいっすね



明菜「あのね、黄瀬君」

黄瀬「なんすか?」


明菜「昨日の告白の事なんだけど」

黄瀬「うん」

断るっていうことは絶対にないと思うっすけどね



明菜「よろしくお願いします」

黄瀬「本当っすか!?」


明菜「うん、何か代わりみたいになっちゃったけど・・・」

黄瀬「それでも嬉しいっす!これからよろしくっすね!」

明菜「うん!」


明菜っちには悪いけど
計画通り・・・っすね



黄瀬side終了

ーーー教室ーーー

青峰side

クラスの女子がまた騒いでる

女生徒1「聞いた?」

女生徒2「今度は何を?」

女生徒1「今日!黄瀬君と小鳥遊さんが付き合いだしたんだって!」

女生徒2「マジで!?」

嘘・・・だろ?

今日ってことは昨日はまだ付き合ってなかったはず


女生徒1「1日に二人もバスケ部が付き合いだすって凄くない!?」

女生徒2「凄いねー」


じゃあもし、昨日俺があいつらを引き離してたらあいつらは付き合わなかったかもしれない・・・ってことだよな

何だよそれ!何で俺はあのとき動けなかったんだよ!
あのとき動けていれば・・・!

後悔したって遅いんだよな
もう、戻れないんだ・・・


青峰side終了

黄瀬side


青峰っちも、もうそろそろ気付いた頃っすかね
ま、気付いたところで遅いんすけど


明菜っちはもう俺のもんっすから
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