リクエスト

□リゾットほの切夢
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気づいたらアジトに一人でいた。
何をしていただろうか?
ぼんやりと見渡すが、誰もいないらしい。
むくりとソファの背もたれから体を起こす。
『おや…目が覚めたかい。』
その声はすぐ真横で聴こえた。
ふっと横を見ると女がいた。
お前は誰だ?さっきまでいなかったのにどうやって?他の皆は?
そう言いたくとも思い通りに口が動かない。
『ああ、大丈夫。何も言わなくていい。』
女はまるで俺の言いたいことが分かっているかのようにそう言った。
酒の入った缶を開けると(どこから持ってきたのか分からないが)「飲め」と言わんばかりに差し出してきたので俺は有無を言わずに受け取る。毒は入っていないだろう。
『…君は、幸せか?』
酒を一口口につけ、女はそう聞いてきた。
「…しあ、わせ?」
俺はそう呟くと女は酒をまた一口飲み『ああ。』と言った。
『仲間がいて、共に支えあえて、笑いあえて、幸せかい?』
彼女はそう言い俺のほうを向いた。
真っ黒なその瞳に、吸い込まれそうになった。
「…ああ、幸せだ。」
そう言うと彼女は少し微笑みながら
『…そうか。』
と言った。
『君は一人なんかじゃあない、これからもずっと。それだけは憶えていてほしい…これからも頑張ってね。暗殺チームのリーダーさん。』
彼女のそのような声を最後に俺の意識は途絶えた。



「リゾット…おい、リゾット!」
「…!」
「やーっと起きたか!車ん中で寝るなマンモーニかよ!おらとっとと起きて行くぞ!」
「ああ…」
目を覚ますと車の中にいた。窓の外を見ると墓場だった。
ああそうか。今日は先代暗殺チームリーダーの一回忌だからとボスから墓参りに行ってこいと命令が出たのだった。
プロシュートは「何で先代の墓参りなんか…」とブツクサ言いながら俺の少し前を歩いている。
先代リーダーの墓にはもうすでに皆がいた。
墓の前には写真が置かれていた。
彼女は仲間に囲まれて幸せそうな顔をしていた。

2013/3/29.
閑古鳥様リクエストありがとうございましたあ!
無駄に長いっorz
しかも意味わかんないっ!
こんなんですいません…!

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