ポケモンSS

□覚悟しろよクズ野郎!
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かれらは旅の途中ある町にたどりついた

「ここがウププタウンか」

「う〜ん!さわやかで空気のおいしい町だね!緑豊かな山のおかげだね」

「それにこんなに天気が良くて最高ね」

自然の心地よさを味わいながらサトシたちは今日泊まるポケモンセンターを探すため町を探索していると

『おい!いま向こうでバトルやっているんだって』
『しかもイッシュで見られないポケモンばかりでどれもすげー強いらしいぜ』

その子供たちの会話を聞いたバトル好きのサトシは当然

「おもしろそうだな!よし!おれたちもいってみようぜ!」

「ピッカー」

その子供の後を追い相棒ピカチュウとともに駆け出した

「ちょっとサトシ!」

「はは…サトシは相変わらずだね。僕達も行ってみるしかないね」

「キッバー」

アイリスとデントはすぐそのあとを追った



広場につくとそこには大勢の人たちがポケモンバトルを見物していた
あまりの多さにサトシはなんとか人混みをくぐり抜け前に進む

「すいません!ちょっと通してください!」

「見物かい?」

「はいポケモンバトルやってると聞いて」

「ならちょうど良かった次のトリプルバトルがちょうど今始まるところだ
よ」

「トリプルバトルって?」

サトシの疑問におじいさんは親切に教えてくれた

「ああ…このあたりの町では三体同時にポケモン出して戦わせるポケモンバトルだよ」

「すっげーそんなバトルがあるんだ!オレもやってみたい!」

「ピーカ!」

今まで経験したことのないトリプルバトルにサトシとピカチュウは興奮が高まり、ワクワクした気持ちで人混みを進む

「お、ちょうど今から始まるみたいだ!楽しみだなピカチュウ!」

「ピ、ピカチュウ!」

ようやくサトシたちがバトルが見える位置についた
この街の子供らしい男と青年がちょうどポケモンを出したところだった

「いけー!コジョフーとびひざげり!ハトーボーでんこうせっか!ダストダスシャドーボール!」

男の子が三体のポケモンに指示し、そのポケモンたちが攻撃をしかけるが相手の青年はニヤリと口を歪ませポケモンに指示をした

「サザンドラまもる!メタグロス…





















だいばくはつ!」

「「「なっ!?」」」

ここにいる誰もが耳を疑った
開始早々青年はいきなり自分のポケモンにだいばくはつを指示したのだ
そのメタグロスのだいばくはつによってすさま
じい爆音と爆風が広がる

「ああーコジョフー!ハトーボー!ダストダス!」

子供のポケモンたちはメタグロスのだいばくはつをモロに受け、三体とも地面に転がる
一方青年のサザンドラはまもるによって無傷、もう一匹はゴーストタイプのサマヨールだったため被害はない
泣きそうな子供の声に反応し、ギリギリ戦闘不能をまぬがれたダストダスが立ち上がろうとしていたが

「とどめだ。サマヨールれいとうビーム!」

攻撃の準備をしていたサマヨールがトレーナーの指示に従い容赦なくれいとうビームをダストダスに命中

「ダ、ダストダス…」

無慈悲な攻撃によりダストダスは氷づけされる
子供は泣きながらポケモンを戻し、ポケモンセンターへと走り去っていた

見物していた人々は
かわいそうに…なんてひどいことを…なんで普通に戦わせないんだ! こんなの絶対おかしいよ!
それぞれ思ったことを口に出しており、子供のトレーナーに同情し、迷いなく自分のポケモンをだいばくはつさせたトレーナーを快く思ってなかった
当然サトシもこの出来事に怒りを覚え、拳を握りしめ怒りに震えていた
相棒のピカチュウも同様いつ放電してもおかしくないくらい電気をビリビリとさせ怒り堪
えていた

「最低よね…あのトレーナー」

「…ラングレー知っているのか?あいつを」

どうやらサトシより前にここで見ていたラングレーが軽蔑の目をあのトレーナーに向けながらサトシに話しかけてきた

「ええ、噂ではこの近くの村でもあいつトリプルバトルの最初にメタグロスをだいばくはつさせているらしいのよ」

「なんだっと!?」

「それは本当かい!」

「サイテーね!自分のポケモンをなんだと思っているの!」

ラングレーの話を聞き、サトシの後にいたデントとアイリスも怒りを声にあげた
そしてラングレーの話によればメタグロスのだいばくはつを受けたポケモンの中には歩けなくなったポケモンやトラウマになっているポケモンがいるらしい
さらに技の威力を上げるため、サザンドラに寿命を削る危険性のあると言われている「いのちのたま」をもたせているのだと

「…もう我慢できない」
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