新ハヤテのごとくSS

□三千院ナギの暴走(性的な意味で)
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三千院ナギは焦っていた。ハヤテと出会って約一年。恋人同士(ナギの勘違い)なのにいまだにキスの一回もしていないからだ
そんな悶々とした気持ちを抱きながらいつものムラサキノヤカタの生活を送っていた
ある日、ナギは手持ちのマンガにあきってきたのでカユラに頼んでマンガを見せてもらうことにした

「じゃ私は秋葉に行ってくるから好きなやつ読んどいていいよ」と言い残しカユラは部屋から立ち去った

そして約一時間後ナギはあるマンガの一文を見て衝撃を受ける



『ええーまじ童貞キモ〜い』
『童貞が許されるのは小学生までだよね』

(な、なんだっと…)

二人の女子が小バカににしたような顔で言っているセリフにナギは動揺した

「い、今の時代その年代までに経験しているものなのか…」

世間知らずのお嬢様は庶民の生活や感覚など知らない
ゆえにこの二人の女子か言っていることが一般的ではないことに気づかない
そして、どんどん勘違いを深めていく

「こ、このセリフからすると当然男だけでなく女もその年代までにしているということだよな…」

そして危機感を高めていく。今時マンガに書かれていることをそのままうのみにする人などほとんどいない。だ
がこの三千院ナギは違った
昭和時代の子供のようにストレートに騙されるし(ラジコンの話)、すぐマンガの影響を受けて行動を起こそうともする(釣りの話)
さらに世間ずれしている上に一般常識もかけている
それゆえに99%以上の人間が真に受けないそんなマンガのセリフも真に受けてしまったのだ

「ど、どうしよう…もしこの事が他の誰かにバレたら…」

『ええー三千院さんまだ処女wキモ〜い』
『飛び級しているから、てっきりとっくの昔に経験しているかっと思ってた』
『学問が人より進んでいる文そっちは人より遅れているんだね〜』



「バカにされてしまう…くっそー!マリアめ!なぜ今まで教えてくれなかったのだ!こんな重要な事!」

マンガ本を強く握りしめ、見当違いの怒りをここにいないマリアにつぶやく

「あっ、そうかマリアはまだ処女なんだ。それでそれが恥ずかしくて私をその仲間のままにしたくて黙っていたんだな!それでそれがバレないようエッチな本やゲームを手に入れないようチェックしたり、パソコンもブロックしたりしていたんだな。なんて奴だ!」

それはマリアがナギの教育上のためやっていたことでけっしてナギのムチャクチャな推論のようなこと
ではない
ナギが今まで今回のようなマンガの勘違いをしなかったのはマリアの鉄壁の守りのおかげだったが、今回カユラの本によって引き起こったのだ
さすがマリアも他人の私物を勝手にいじったり隠したりすることはできないためこんな事件におきたのだ

「あっそうだきっとハヤテは童貞に違いない」

ふっと頭に浮かんだのはナギの好きな相手綾崎ハヤテ
するとナギのさっきの怒りがウソのように顔を幸せそうに赤くしながら体をクネクネしていた

「も、もしハヤテが童貞だと学校の誰かにバレたら、バカにされてかわいそうだからな。そ、その前に私がハヤテのために初体験の相手になってやろうじゃないか
べ、べつに私が早く処女を卒業したいとか付き合って一年一回もキスなしで寂しかったりしているわけじゃないからな!」

自分以外誰もいない室内でツンデレ全開で妄言を吐く13歳の少女

「そ、それにハヤテと私は恋人同士だからなやはり年代はどうとか以前にこういうことは好きな者同士がやるのが一番だ

それを考えれば今までこんなこと知らなくてよかったのだ」

顔を赤くしながらうんうんと頷くナギ

「さいわい誰もいないし、体も千桜と朝風呂に入ったし清潔だ。よ、よし…


ナギは自分の姿を鏡で見て確認し、深呼吸し、そして心を静めた(30%程度)
そして

「来い!綾崎ハヤテ!」パチン

ナギは右手を天にかざし大声で叫びながら指を鳴らした

「お呼びですかお嬢様」

その直後ハヤテは現れた。けして隠してあったシャイニングガンダムのようにではなく普通にドアから入ってきた

「き、きたかハヤテ…」

「?どうしたんですかお嬢様顔が赤いですよ?」

顔を真っ赤にしながらモジモジしているナギにハヤテは不思議そうに聞いた

「あっ…えーと…その……」

本人を目の前にしてうまく言葉、出ないナギ

「私の初めてをもらってくれ」だの「私を抱け」だの、とても恥ずかしくて言い出せない
それにそれだと、こっちがお願いしているようでなんか負けた気がする

わたし的には困っているハヤテ私が助ける流れにそうだ

「な、なあ…ハヤテ……」

「はい。何でしょうかお嬢様」

「おまえは…」

羞恥心を必死に押さえ込み緊張のあまり激しい動悸と呼吸困難に陥りながらナギは告げる

「おまえは童貞なのか?」
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