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□a Cold
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「ごめん、俺先に寝るわ」
そう言って彼は自室に入って言った。
「ソンギュヒョンおやすみ!」
みんな口々に彼に挨拶をする。
「ヒョンご飯残してるじゃんー。ダイエットしてるのかなー?」
その発言にみんなが笑う。
俺は心配になりヒョンを追いかけ自室に入った。
コンコンッ…
「ヒョン入るよー」
まぁ俺の部屋でもあるんだけど。
ベッドで横になっている彼に問いかける
「大丈夫?何か疲れてるみたい」
「ん。大丈夫…」
何かいつもと様子が違う…
「本当に大丈夫なの?」
肩に触れた瞬間異常に気がついた
熱い。
しかも寒そうに震えていた。
「ちょ、ヒョン熱あるじゃん!何で言わないの?みんなに知らせないと…」
「大丈夫…寝たらすぐ治るから…あいつらに知らせないで…」
何で辛いのに言わないの?
リーダーだから?
心配かけたくない?
いつもそうやって抱え込むじゃん。
自分一人で何とかしようとするじゃん。
俺は沢山の言いたいことを押し込んで薬を取りにいく。
ヒョンの優しさもわかる。知らせないでって言ったのもあいつらに余計な心配かけさせたくない、ただそれだけ…
何で俺は気づいてやれなかったんだ
イライラしながら薬を抱えて部屋に戻る
「ヒョン、薬持ってきたよ?これ飲んで?」
「えー薬嫌い…」
嘘つけ、薬ぎゅのくせに。
「飲まないと良くならないから早く」
「んー…」
相当辛いのかなかなか飲もうとしない
「ねぇ、ヒョン…心配かけたくないのはわかるけどさ…俺には言ってよ。辛い、助けてって」
「ごめんな…心配かけて…ありがと」
そういって弱々しい力で頭を撫でてくれた
いつもそうだ。
もっと俺に頼ってよ
そんなに頼り甲斐ない?
感謝なんてしないで…
そんな事を考えているとソンギュはこう呟いた
「そんな悲しい顔しないで……じゃあ俺から一つお願いごと。朝まで横にいて?熱うつったらごめん」
彼はクスッと笑った。
俺の思いを知ったかのように…
俺は薬を自分の口の中に水と一緒に含み
ソンギュの顔をこちらに向け薬を口の中に入れた。
入り切らなかった水がソンギュの口から頬を伝う
ぎゅ「…ッ、ハァ…ウヒョナ熱うつっちゃうよ…」
まだ俺の心配してんの?
自分の心配してよ
12/11/27 03:43
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