book02

□女神は魔女になりたかったらしい―01―
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―第一章―



「げっ…よりによって雨かよ…」

ザーザーとふりつづける雨の中、小さく呟いた。


俺は折り畳み傘を開いて雨の中、校舎をでる。


「一応もってきといて良かった。」


未だに独り言はやめない。


そもそも、話す相手など俺にはいない。



俺は今年、高校2年生になってから櫂厘(かいりん)高校に転校してきた。
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