咲降る日、急く
□季朱の御先祖様
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驚く季朱を見て、真亜乃は微笑む。
「…自覚していらっしゃらないようですね…季朱さんには、何かを感じます……多分この力は…先祖代々受け継がれてきている力だと思いますよ」
「…そこまで…分かるのですか……」
季朱は真亜乃こそがただならぬ力の持ち主だと思った。
真亜乃は季朱を見て尋ねた。
「何か、心当たりなどはありませんか?」
そう言われ、季朱は夜空を見上げた。
―…!
「……母方の方の家系に……神に仕える…巫女的な存在はありました…」
「それでしょうね」
真亜乃は確信を持って言った。
「やがて、その力は大きくなると思います。自覚する時が、来るでしょう」
「………」
―私にある…力……?