夜の間の夢の話
□8月4日に見た夢
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前の日は雨で坂が滑りやすくなっていたのかそうでないのか分からないが、私の前を歩いていた友達が勢いよくこけて滑り落ちた。
慌てて私たちも追ったが、滑り落ちた友達がいない。
どこに行ったんだろうと思って排水溝の方を覗いたら、友達の顔があって、小さい隙間に挟まっていた。
私は恐ろしさ、疑問など思い浮かばず、まず思い浮かんだのは救急車を呼ぶ事だった。
幸いにも、目の前に公衆電話があった。
私は車がいないと、一目散に道路を渡って公衆電話に向かう。
そして十円玉を財布から慌てて取り出し、そして何番にかければいいのか少し考えて、119を押したが、
ブー、ブー、ブー
ちゃんと押したと思ったが、繋がらない。次はカードで電話をしたら、二つのコールで女性が出た。
私はまず何を言えばいいのだろうと思って、そして。
「友達が、今―――なんです、ここは▲▲▲です、救急車を」
自分でも信じられないぐらい冷静だった。冷静に言葉を発していた。隣にいた別の友達も、私の口ぶりで驚いた顔をしていた。
「挟まっているんです、排水溝に。いえ、顔が」