咲降る日、急く
□私が知っているあの人
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紗香瀬は見当がつかぬ銃の持ち主を探していた。
フレッゼと戦うという時、遠くから銃の弾が飛んできた。
明らかに紗香瀬を狙っていた。
「誰だ!」
紗香瀬は遠くにいる相手を探したが、フレッゼは
「来たんだ」
と呟いた。紗香瀬はその呟きで、フレッゼの仲間だと察した。
「うーん、じゃあここはあの子に任せようかな。気をつけてね」
フレッゼは頭に手を置いて、ヌっと顔を上げてニコッと微笑んだ。
「あの子は相当強いよ」
そう言い残してフレッゼが立ち去ろうとするのを、当然紗香瀬は見逃せなかったが、その紗香瀬の動きを邪魔するのは見えない相手。
紗香瀬は飛んでくる銃を相殺、避けながら相手を探す。
「やっかいな…」