咲降る日、急く

□主のいない日
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―チュンチュン…。

季朱の顔に朝日が差し込む。

「………」

季朱はゆっくり目を開く。

窓に目を向ける。いい天気だと心の底から感じる。

―ああ…静かな朝だ…。

このような朝を迎えたのは何年ぶり…季朱は手を朝日に翳す。

―…あー…穏やかー…。

「季朱ーー遊ぼーーーー!」

季朱を呼ぶ大きな声。

―…。ルーブリー…さん…。

季朱はベッドから転げ落ちる。
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