咲降る日、急く
□命を奪いに参ります
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―なんて言ったらいいんだ。
季朱は昨夜決心した事をここの主、中里 春夏秋冬に告げようとしたいが、言葉が見つからず悩んでいた。
―とりあえず剣術を教えてほしい…。
汐様と会えない今、季朱は春夏秋冬に頼もうかと考えた。
季朱はとにかく強さが欲しかった。
昨日の春夏秋冬の力を見て尚更そう思った。
もう敵でもなんでもいい。強くなれるのなら。
復讐を果たすことができるのなら。
―…。
母に似ている事に少し戸惑うが、季朱は決意を強く持つ。
―剣術を…教えてください…。