咲降る日、急く

□命を奪いに参ります
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―何を言っているんだ…。

季朱は春夏秋冬を見た。

「私ができないとお思いですか?」

春夏秋冬はセルリアンブルーの瞳を季朱に向けた。

「あなた自身も経験したでしょう。昨日だってそうです。邪魔な存在を消すことに躊躇いなどない世の中なのです」

―!

確かに消えてしまえば円滑に進むだろう存在はこの世の中いくらでもある。

昨日の宮本も中里が邪魔だから襲ったのだろう。

季朱は本能で感じ取った。

―こいつは…。

「制限時間は30分。私の手に、あなたの心臓があればそこで終了。そうならない為に剣を有効活用してください。あなたが私を斬り刻んでも結構。では1分後に始めますので」


季朱は震え上がる身体に言い聞かせた。

―こいつは…本気かもしれない…。
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