長編 男主2

□第2話 Rouge et noir
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そいつらは俺に近づくと好き勝手にベラベラしゃべり始めた


『おかげで助かったよありがとな 俺は海南の3年雑賀隼人お前らは?』


「なんだ年上だったのか!」


「俺は1年の水戸洋平んでこいつらが大楠 高宮 野間だ」


へぇ〜こいつら1年だったのか
ん?待てよ…絡まれてるのを1年に助けられた俺って…いや、気にしないことにしよう!


「そーいえば湘北に何しに来たんだ?」


『あーそうそう!バスケ部を見に来たんだった!早く行かねーとな』


歩き出した俺の横に並んで水戸たちがついて来た


「俺たちもちょうど見に行くとこなんだ」


「花道をからかってやらねーとな‼」


花道?誰だそいつ…まぁこいつらの知り合いってことは新入りかな
ついでにそいつもチェックしとくか〜


水戸たちと一緒に体育館に向かうと入口の扉の所に女の子が立っているのが見えた


昔はだれひとり見にきてなかったのに湘北バスケ部も人が見にくるようになったんだな
もしかして…これもあいつの効果か?


「お?晴子ちゃんもう来てるぞ!」


「でも花道のことは見てねーだろうけどな!ガハハハ‼‼」


高宮が大声で呼んで手を振ると晴子ちゃん?は笑顔で手を振りこちらに向かって走ってきた


「今日はみんなで見にきたの? 練習もう始まってるよ!えっと…」


『俺は雑賀隼人、晴子ちゃんはバスケ好きなの?』


「はい!私も昔は兄と一緒にバスケやっていたので」


『へぇ〜そうかそうか、ちなみに兄貴はどこの高校?』


俺が尋ねたとたん何故か水戸たちが笑い出した


そんな笑うよなことか?


「晴子、すまないな」


「あ、お兄ちゃん!いいのよ気にしないで はいどうぞ」


え……?お、お兄ちゃん??
晴子ちゃんの言葉に耳を疑った
だって…目の前にいるのはどっからどう見ても兄には見えない奴が立っている
全然似てねーし…いや、似なくてよかったよホントに…


そんなことを考えていると赤木が俺の存在に気がついた
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