長編 男主2

□第1話 Rival disappeared
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「雑賀さん、今年のIH予選見に行きますか?」


元気の有り余る信長と1on1をしばらくやっていると後ろから声をかけられたが目線を信長に向けたままドリブルを続けた


『そのつもりだぜ、神お前はどうするんだ?』


「俺も行くつもりです今年は湘北を見ておきたいので…」


湘北…神の口から出た思わぬ名前に懐かしい記憶が蘇ってくる


「神さん!湘北なんか弱小じゃないっすか!!そんなとこ見ても意味ないっすよ!」


目の前にいる信長が口を尖らせながらぶっきらぼうに言い放った


確かに湘北は決勝リーグどころか予選リーグの序盤で敗退するようなチームだ
強豪でもなければ海南の敵ですらない
正直何で神がわざわざ湘北を見に行こうとしているのか俺にもわからなかった


「今年はわからないよ あの流川が入ったんだから」


『なに!?流川が湘北に?』


いきなり大声を出してドリブルしてたボールをふっ飛ばした俺に2人とも驚いてポカンとしていた


マジかよ…そうかあいつももう高校生か…
しかも湘北に行ったのか?…まぁあいつがいたら弱小では終わらねぇだろうな
神が注目するのも頷ける


俺が1人で納得していると正面の扉が開いて高砂が体育館に入ってきた


「ここにいたのか…雑賀、早く部室に行った方がいいぞ…」


『部室?……あ‼ヤベッ!ミーティングあるの忘れてたよ…神、悪いが今日はたぶん練習付き合えない』


「大丈夫ですよ 気にしないでください」


『その分今度付き合ってやるからさ じゃあ後は頼んだぞ』


「はい、お疲れ様です」


「雑賀さんお疲れ様っす!」


神と信長と別れて体育館から少し離れた部室へと急ぐ
少しでも早く行かないと牧に何言われるかわかんねぇしな…
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