長編 男主

□第9話 our last day 後編
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ふう…やっと終わったよ…


先生に頼まれた仕事が終わり、俺は部室で着替えて体育館に向かった


しかし今日の体育館の様子はいつもと違っていた


扉のところに生徒や先生たちが集まっていて何やら騒いでいる


扉には鍵がかかっているようだし
窓はカーテンがすべて閉められていた


おかしい…何かあったんだろうか?…


俺は体育館の裏側にまわりこんで鍵が壊れている窓から体育倉庫内に入った


中に入ると体育館からの声が微かに聞こえてくる


体育館に繋がる倉庫の扉を開けたとき


後ろに倒れこみそうになっている彩子先輩が目に映った



俺は反射的に走って彩子先輩を受け止めた


『大丈夫ですか?彩子先輩!?』


「…し…白瀧?」


驚いた様子で俺を見つめる彩子先輩の左頬は赤く腫れ上がっていた


「はあああっ‼」


突然叫んだ宮城先輩の声に驚き顔を上げると


『な…なんだよ…コレ…』


体育館内は血だらけになった部員たちと見たことのない数人の男が土足で立っている異様な光景が広がっていた
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