長編 男主

□第7話 returner
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陵南との練習試合が終わってから
俺はシュート練習を始めていた


練習は部活が終わって皆が帰った後の体育館か
バスケットゴールのある公園でしていた


はじめは全く入らなかったが、片目でするバスケに慣れてきた今では


中3の時ほどではないけれど、だいぶシュートが決まるようになっていた








『チュース!』


そんなある日
いつも通りジャージに着替えるために部室のドアを開けた時

「なにっ、宮城が来ているのか!?」


中にいた木暮先輩が大声を上げた


…宮城?聞いたことない名前だな…


「宮城が退院したんだ」


「ああ!入院してたっていうもう1人の2年生ですか?」


そういえば前に言ってたっけ…


「そうだ。宮城…予選に間に合ってよかった…」


「宮城さんって人は上手なんですか?木暮さん」


桑田が木暮先輩に尋ねる


「自分の目で確かめろ桑田。宮城はお前と同じガードだ」


ガードか…
俺とも同じポジションだな…


「でも、アイツまたなにか問題とか起こさなきゃいいけど…」
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