ショート(復活)

□愛しい君
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君とはたくさん喧嘩をしたね



それはとても些細なことで、いつでも君の家庭教師には呆れられた
それでも僕らの喧嘩はなくならなかったけれど、その代り…仲直りするのは早かった


君はいつでも笑って僕の我が儘を許して甘やかしてくれたね
少ししょうがないって顔をしていつでも僕を包んでくれた

僕は君の温もりのおかげで君から離れることができなくなったよ





君はよく泣いたね



それでも君の大切で守るべき人たちの前では一滴も涙をこぼさなかった
そんな君を誰もいなくなった後に僕が素直にさせるのが



僕はとても嬉しく感じていたんだ






君はボスになって今まで以上に我慢していたけれど


いつだってどこにいたって君はあの頃からなにも変わってはいなかったよ


底抜けに優しくて甘いあまい砂糖菓子みたいな

僕の好きな君のままだったよ




だから安心して







君に呼ばれる声が好きだった
君に回される手が好きだった
君が隣にいる空間が、空気が好きだった




君のすべてを愛していた





君の笑顔が大好きだ









君の温もりが恋しい










眠る君よ もう少し待っていて

(君のもとへと僕も行くから)


                                             Fin
2012/11/06
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