リクエスト
□言葉に伏せて
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「ヒバリさん、月が…キレイですね。」
綱吉が窓から見える満月を見て突然言った。
雲雀は少し驚いた顔をするが、すぐに優しく微笑む。
「どうしたのさ、君がそんなことを言うなんて。」
明日は雨かな、と雲雀が言って笑うと
綱吉はブゥとむくれて頬を膨らます。
「いいじゃないですか!!俺が雅なことを言ったら可笑しいんですか!?」
「ワォ、雅なんて言葉よく知っていたね。」
「〜っ、ヒバリさんっ!!」
雲雀は子供のようにむくれる綱吉にクスクスと笑いながら立ち上がると、
綱吉を抱きこむ。
「なんですか。」
綱吉はこんなことで誤魔化されないんですからと意味を込めてにらむ。
かわいいだけのその仕草に苦笑しつつ、雲雀は綱吉の耳元に口を近づける。
耳元で囁いた。
「君のためなら死ねる。」
「!!!」
綱吉が驚きに目を見開く。
雲雀はその頬にそっと軽いリップ音を立ててキスを落とす。
そして満足げな顔で笑った。
綱吉はカァァァと顔を赤らめると、再度キッと雲雀をにらむ。
そしてギュッと雲雀に抱きつき、その胸に顔をうずめた。
「…いじわる。」
「君が可愛い事言うのが悪いんだよ。」
どちらともなく顔を上げる。
二人の影がゆっくりと重なった。
I Love You あなたに贈る
(こういうのってなんか頭良さそうですよね!!)
(その発言で半減したと思う…(色気もね))
(えぇ!?)
Fin
2013/03/04 初書き
2013/04/25 掲載