スジュダン

□湘北高校
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∞桜木∞

1時間目が始まると、
ようやくドンへ(桜木)が登校してくる。
彼が登校してくるのはいつもこのくらいの時間。
生徒はみんな教室の中。
校舎の外には誰もいなくなる頃。

そう、
誰もいないはずの校門の前には女子生徒達が。
その様子はまるでアイドルの出待ち。
彼はそれに無関心という感じで校舎へ向かう。
一方女子達は

「ねえ!
私にしときなよ!
絶対に後悔させないから!」

彼の気を引こうと必死。
彼は1度だけチラッとその群れに目をやると、
一番見た目のいい子にニコッと微笑み彼女の肩を抱き寄せそのまま校舎に入っていった。

彼が彼女を連れて向かうのは教室ではない。

保健室。

この時間、保健室の先生は不在だ。

中に入ると、
彼は一番奥のベッドに腰掛けた。
そして彼女は入り口の鍵をかけ、
彼の元へ行くと彼の腰に跨がった。

彼女はドンへの首に手を回すと自分からキスをし、
すぐに舌を挿れた。
ドンへもその快感を味わうように彼女の腰に手を回し、
その甘い舌に応える。
いやらしい音を立てながら二人はキスを続ける。

(まあまだな)

キスをしながら彼の手が彼女の体をなぞるように上昇していく。
その手が彼女の首に締められたネクタイリボンを外し、
シャツのボタンを一つずつ外していく。

そして、
ブラの前ホックに手を掛けた。
実は、
彼に言い寄る女子達は皆前ホックのブラしか身に着けない。

〜回想〜

その日もドンへは保健室で女子の体を味わっていた。

(あ〜、触りにきい。
何でコイツ前ホックじゃねえんだよ!)

(あ〜、イライラする。
やめた。)

彼は彼女の胸から手を放し、
キスを止めると、

「降りて」

「え?」

彼は自分の上で驚いている彼女を無理矢理退かすと、
そのまま保健室を出て教室へ向かった。

〜回想終〜

その一件以来
「ドンへは後ホックNG」
という噂が流れ今に至る。

ホックを外し、
露になった胸のその形を確かめるように手を滑らせると、

「ぁはぁ」

とキスの音に喘ぎ声が混じる。
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