千切ったものと契られたもの
□御もてなし
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私は客に差し出すお茶を入れていると、またもやバイブが動き出した。
「っ―――!!」
私は咄嗟に口元を押さえた。何とか外には漏れなかったようで、一安心する。
だが、運んでいる途中であの感覚が甦ってきたら、
間違いなく私はお茶をこぼすだろう。
私はあそこの中にあるバイブを抜き取ろうとしたが。
社長の言葉が頭の中で響いた。
―抜いてみろ、それ以上の快感が何時間でも味わえるぞ―
「……」
私は、動いていない今がチャンスと思い、お茶を運んだ。