千切ったものと契られたもの

□我慢の限界
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「あっ……いやあ……」

シャワーを浴びながら、私は貞操帯を取ろうと必死になるけど、やはり到底取れそうもない。あそこが疼いて疼いて頭が真っ白になる。あそこを弄くりたい、刺激を与えてイキたい、イキたいの。

それを貞操帯が邪魔をする。手で刺激を与えようとしてもそれはほんの少しで、逆にそれによってますます疼きだす。

「ああん!!」

私の指とあそこは、近くて遠い。貞操帯さえなければ。

「ああっ……」

シャワーでも流せきれずにいる涙。ショック以上の事にしゃがみ込んでいると、後ろのドアが開いた。社長だった。私は慌ててお風呂場から出ようとした時、社長の手が私の腕を掴んだ。

「何も逃げる事はない。夫婦になれば一緒に入る事は不自然ではない」

そう言われ、社長にひょいっと抱きかかえられ、そして湯船に入れられた。

私は何も抵抗する気はない。その気持ちは、もうこのまま夫婦になるしかないのではないかという所まで墜ちていっていた。
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