千切ったものと契られたもの

□社長の執着
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「…嬉しいか?…柚香子…」

「うっ……うっ……」

苦しがってシーツに顔をうずめる柚香子を見ると、更に可愛がってやりたくなる。

あれから何日、こいつと一緒にいるだろう。

最初はなんとも思っていなかったのに、ただの地味な女だと思っていたのに。どうして自分はこうこの女に執着しているのか、全く分からない。

ただ、俺はこの女がとてつもなく欲している事は分かる。

多分この欲は、一生消えないと、どこかで強く感じる。

愛したい。
抱きしめたい。
キスしたい。
壊したい。

壊したい。
壊したい。
壊したい。

彼女の身体を切り裂いても、傷つけても、苦しめても。

彼女が俺から離れないのならば。

俺は躊躇いなくしよう―
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