千切ったものと契られたもの

□社長の目的
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「お姉ちゃん………
   お母さんが………死んだ…… 」

たった一人の妹からの電話は衝撃的なもので、自分がどこにいるのか分からなかった。

泣き崩れそうな妹に一言、沙織ちゃん、お母さんのそばにいてあげて、と呟くようにして受話器を置いた。

すぐには駆けつけられない身に少し苛立ちを感じたが、私は高速に仕事にけりをつけて空港に向かった。
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