千切ったものと契られたもの
□秘書の運命
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私は考えていた。
私の存在って何だろう…。
私は引き立て役?ううん、違う。違うよね。私は妹が可愛いから…大切だから守りたいと思うの。
親も、「お姉ちゃんになるんだよ」と私の頭を撫でてくれた。
責任を持たせてくれた。
のに………。
これは、この状況は、どうしようもなく辛い。
私の身体が、精神が裂かれそう。
逃れたい………。
逃れさせて……。
―運命からは決して逃れられない。それが運命だから―
ずっと私の頭に張り付いて消えない言葉。
私は一生、このままなの―?