長編

□時間編
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「集合!!」
ピッと、笛を吹いて集合させたキャプテン。


「これで、今日の練習は終わりよ
もうすぐ冬よ。
大会も近いわ!
各自気を引き締めるようにして!」
「「はい」」「ほーい」

もうすぐWCだ。
みんな気を引き締めてる。

「マネージャー、一言。」
「あ、えっと、お疲れ様でした。
疲れてるでしょうが、
クールダウンはしっかりしてください
以上です」

クールダウンは、大事なことだ。
何もしないと、明日の練習に響いてしまうから。

「恭子ちゃん〜」
「あ、名前ちゃん、練習お疲れ様」
「今日これからファミレスいこ〜よ〜」

あの出来事から、
名前ちゃんとはよく出かけるようになった。

いままでは、面倒かなって思ってなかなか誘えなかったけど、
名前ちゃんから誘ってくれることも増えた。

「そうだね!いこっか?」

こういうことも楽しい。
名前ちゃんが、
今はバスケが嫌いでも、絶対に好きになるって信じてるし。
それに、
仲間でもあるけどそれ以前に友達だから


「寒くなってきたね」
「確かに〜」
「名前ちゃん、髪伸びたね」
「そーかなぁ?」
「うん、そうだよ」

ファミレスに入ると
中はとっても温かくて冷えた指先がジンジンする。

「はぁ、あったかいもの食べたいなぁ。
やっぱりオムライスかな?」

名前ちゃんは?
そう聞くつもりで彼女を見ると

「ドリアにする〜」

名前ちゃんは、ドリアが好きだ
ファミレスにいくと、悩むときも結局ドリアを頼む。

「名前ちゃんドリア好きだね」
「うん〜まぁね〜」

二人とも、注文し終えてオムライスとドリアが届いた。

「名前ちゃん〜黄瀬くんとはどうなの?」
「どうって?なに〜?」

ずっと気になっていたことを聞いてみた

「好きじゃないの?黄瀬くん、名前ちゃんのこと大好きだよ?」
「うーんとねぇ…」

続きを待っていたら、突然背の高い男の人が私の隣、
名前ちゃんの前にどかっと座った。



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