krk短編

□返して
1ページ/2ページ




ごめん。


本当に、ごめんなさい。








セミがウザい。しかも暑い。
だから、夏ってヤなんだよ。

目を覚まして、とりあえずクーラーをつけた。


「敦くーん!早くしないと遅れるよー」
「も〜、ウルサイな〜」


セミとは別にウザいやつもきた。

朝になると、必ず名前は俺を起こしに来る。
名前はなんつーの、幼馴染?みたいな関係。
俺はどうでもいいけど、何かと世話を焼いてくるウザいやつだ。


小学生のときから、毎日俺のあとをついてきて、高校までついてきた。
起きろとか、帰るよとかほんとウザい。


「来なくていいって言ってんじゃん」
「そんなことしたら、敦くんずっと寝てるでしょ!」
「アンタには関係ねぇじゃん」


まぁ、長く一緒いるせいか俺のことを色々知ってる。
どうでもいいけど。


「ほら、早くしないとまた先輩たちに怒られちゃうよ〜」
「あーもうわかったって」


でも、なんだかんだウザいなりに役に立ってるというか。
俺は絶対ヤなんだけど、周りは良いコンビだって言う。


俺は絶対嫌だけど。




.
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ