お花売りの少年

□散歩です
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『………あ……?』


眩しい位の朝日が差し込む一室でキオラは目を覚ました。

寝起きの覚醒していない頭でここはどこだとグルグルと思考が巡る。


『…?…あ、そっか…』


しばらくしてひらめいたと言わんばかりに昨夜の記憶が思い出される。



『とりあえず動くかぁ…』



何をするわけでもないが、とりあえず暇なので王宮内を歩き回ることに。










ぺたぺたと足音を立てながら歩いていると人通りが多いところに出た。

そこでは各々が武器を奮っていて鍛錬をしているようで。



『…(何だこれ…)』



しかしキオラには鍛錬という言葉は出てこなかった。

何を気にするわけでもなく、足を踏み入れそこを歩き始める。


今のキオラの格好はいつもの上着を着ており、これまたいつも通り深くフードをかぶっていた。




傍から見たら不審者臭バリバリだが素晴らしいスルースキルでそれをやり過ごす。



ふと、声が聞こえた。




「おい!」


『…』


「なぁ!」


『………』



「シカトしてんじゃねぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇえええええええ!」




それはキオラに声をかけていたようだが全く気づかず無視をしていたら我慢の限界だったのか。




『っ?!』





己の獲物でキオラに斬りかかってきた。






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