長編夢

□バルバッド編
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「全く一体どこへいったんだあの人 は」
「レイスさん、何か聞こえないんスか?」
『………』
ここはバルバッド国内のとあるホテル
白と紅と青の髪を持つ青年3人は呆れ果てていた
「レイス?」
白髪の青年、ジャーファルは紅い青年マスルールの質問に答えないレイスの様子がおかしい事に気づいた
『もうすぐ来る』
そう言うとレイスは深い溜め息をついた
《金属器を1つも持ってないとは、あの阿呆め…》
青年は心の中でまた溜め息をついた

程なくして探し人、シンドバッドは来た
明らかに小さなピッチピチの服を着て

「いましたね…」
「まったく、何をなさっているんだあの人は…」
『何をしていたかよりもあの服はなんだ?』
「シン様!今までどこへ行ってらっしゃったのですか?」

……
主人公目線

「…そうですか…
私共の主人がご迷惑をおかけしました」
『そこの大馬鹿の言うとおり宿代はこちらで持つ
ゆっくりしてくれ』
「ありがとう!部下のおにいさんたち!」
シンドバッドに服を貸してくれた少年、アラジンとその仲間のモルジアナは頭を下げた
「さあ、あなたはそのはしたない格好をなんとかしてください」
そんなものより金属器をどうにかすべきだと思うが…
チラリと横を見るとシンドバッドは悪びれた様子もなく「じゃあな」なんて言いながら手を振っている

「やはり、あの娘が気になるだろう?
お前と同じファナリスとはなぁ…
俺も驚いたぞ」
あぁあの子はファナリスなのか
確かにマスルールと似ていたな…
しかし
『そんな事よりシン、金属器はどうした?』
「は?」
ジャーファルは頭に?を浮かべた
「流石レイス!話が早い
実は盗られたんだ…」
ジャーファルの表情が変わった
「服以外の…まさか…あらゆる道具まで…!?」
「すべて盗られたんだ」
頭を抱え倒れそうなジャーファルをマスルールが支える
哀れジャーファル…今に胃に穴が開くな…
ばかばかしくて付き合いきれん
俺は首に下げたヘッドホンを耳につけ
自分の部屋へ向かった
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