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□自由気ままに
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黄瀬くんの目覚ましで1日は始まる。
ジリリィッと部屋中に響き渡る。
「…テツヤ、おはよう。」
「んん、おはようございます…征くん…」
その音で僕らは起きる。
でも、黄瀬くんは起きない。
自分でセットして起きないとか…
早く起こされた僕たちの身にもなってほしい。
むくっと起き上がって、
自分の体をグッと伸ばす。
はぁ、気持ちがいいです。
「テツヤ、背中をこっちに向けて」
「…ん?…はい。」
背中を征くんに向けると、
生暖かい…征くんが毛繕いしてると気づいた。
僕は少し他の人に毛繕いをされるのが苦手だ。
でも、征くんのは嫌ではない。
、