短編集

□みんなで戦えば怖くない!
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シロガネ達は魔王に拐われた姫を助けるために、魔王の城にやって来た。

そこに待ち構えていたのは、魔術士の女・アキと竜騎士の男・セイだった。

すぐさま戦闘にはいる。

アキはミサキに対し容赦なく攻撃を仕掛け、セイはトシキとレンに容赦なく攻撃を仕掛ける。

何とか攻撃を避けることは出来るが、ミサキは先程のアキの魔術により疲労が溜まり、トシキはマスケット銃をセイが起こした暴風によりバラバラにされ、使い物にならなくなっていた。


『…アイチ、あいつらに勝つには、あの二人を呼ぶしかない。』


シロガネはこう言うが、アイチはあまり気乗りがしなかった。

マロンとカロンは互いの考えが正反対で、会う度に反発しあうのだ。

だが腹を括る覚悟が出来たのか、アイチは召喚術を唱える。


「我の知恵となり、我を助言せよ。マロン!カロン!」


アイチの呼び掛けにより現れたのは、クリーム色の髪を持った少年・マロンと、黒髪に黒目を持った少年・カロンだった。


≪僕は君のこと、大嫌い!≫


≪構わないよ。現実逃避してる君に言われたって、痛くも痒くもないから。≫


≪何だって!?僕の方がご主人に召喚されるのが多いもんね!≫


≪自惚れないでほしいな。この前の戦いでマスターの足を引っ張っていたのはどこの誰かさんかなー?≫
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