追憶少女と記録者少年
□No.7 一緒に帰ろう
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トキハは自身を襲っていた頭痛が収まり、落としたカードを拾い始める。
ミサキは少しだけ安心するが、その直後に二人を包む黒い結界が現れる。
リオンはその中に入ろうとしたが、それより先に入った人物がいた。シャロンだ。
続けてリオンも入ろうとしたが、ニールにより阻まれる。彼は先程ルカの特殊能力を奪い、超脚力を手に入れていた。
邪魔をされたことに怒りを覚えたリオンは、ニールを叩き潰すと言い、彼を『半殺しにする』ことにした。
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ミサキはシャロンが入ってきたことに驚くが、トキハは特に気にすることなくカードを引いた。
改めてミサキはトキハを見た。
そして気付いた。
彼の雰囲気が、鋭利な刃物のように鋭く変わっているのを。
「或月…?」
『…強さを求める機械仕掛けの生命体…強さの象徴として、君臨せよ!ライド!無幻侵蝕体デスアーミー・コスモロード!』
「コスモロードの登場か…。」
シャロンが意味深にトキハを見ると、彼は松葉色の瞳で、彼女の濃いピンク色の瞳を射抜く。
「…あんたは誰だ。」
『…俺は俺、さ。』
「っ。違う…あんたは或月じゃない!或月はどうしたんだ!」
『…俺の名前はフォース。安心しな。あいつには少し休んでもらってるだけだ。』
「そんなこと聞いてない!或月を返せ!」
『……返せ、ねぇ。』
意味深な声色で話したフォースはデスアーミー・ガイをコール。
コスモロードのスキルを発動し、レディとポーンをレストさせ、パワー+5000とした。
更にデスアーミー・ナイトをコールし、レディとポーンをスタンドさせる。
彼はコスモロードのスキルを2回発動し、コスモロードのパワーは合計で25000と破格の数値を叩き出した。
それだけではなく、彼はコスモロードのリミットブレイクを発動。
リアガード全てをスタンドさせ、コスモロードのクリティカルを+1とした。