※此のSSは本編の『決戦前』P328〜349に起きたゲルレアの攻防の続きです。
つまり、あのまま二人がベッドで事を致していたら。というパラレル設定(番外編??)なので先に本編を読んだほーが分かると思います。
が、読まずとも其れなりに内容は分かると思いますので其れを一応踏まえて閲覧下さい。
「んあっ///」
「フフフ‥」
長い長いキスの後。
ようやく唇を離して貰えたかと思ったら
「レアスは本当に美しいね、こうして肌に触れられるのがまるで夢の様だ―――」
「!!!!!」
むっちりとした、見事な胸の谷間を指でそっとなぞられ嫌悪感が鳥肌となって一気に立ち上がり。
何とも言い知れぬ其の激しい負の感情を言葉にする様に
「止めて!!気安く‥触んないでよっ///」
と、鋭い口調で叫んでやっても
「クク。其れは無理な話というモノだよ、レアス。一体どれ程の歳月を経て此の日を待ち侘びたと思っているんだい??」
ニタリと、厭らしく唇を弧に歪めたゲルネイルがそんな事を言い出したので。
図々しくもいけしゃあしゃあとそんな事を言ってのける目の前の男に憎しみを増大させてしまった彼女は
「絶対絶対‥許さないんだからねっ///」
まるで殺してやる。とでも言わんばかりに悠然と己を見下ろす下衆な男を睨んでやるのだった―――
『拒絶と拒絶とほんの少しの甘え』
「…‥此の髪に。此の肌に。此の身体に。ずっとずっと触れたかった―――」
「ッ、く///」
まさに感慨無量と言わんばかりのうっとりした声色でそう呟くのはアブレシムの養子であるゲルネイルだった。
彼は何万年も前から『悪しき五つの力』である『暁の女神』エルシッドレアスを付け狙っており。
虎視眈々と、其れこそ気の遠くなる様な長い歳月を経てようやく女神を手に入れる事に成功したのだ。
其の喜び様は最早尋常では無く
「とても‥良い匂いだ」
「や、め‥…ッ///」
花の蜜に誘われる様につられ、惹き付けられる蜜蜂の様にゲルネイルが彼女の匂いに酔いしれ恍惚とした表情を浮かべていると。
「ッ!!」
ぷっ。という音と共にゲルネイルの頬に何かが飛んできて。
ベタッとした感触が肌を通して伝わってきた瞬間、其れが唾だと直ぐ気が付いた彼はチラリと女神の表情を盗み見てやった。
そうすれば
「フ、ン。ざまぁみなさい」
アンタみたいな下衆が乙女の肌に触れるなんて百年早いのよ。
なんて挑発的な表情で女神が笑って見せたから。
「ククッ、ハハハ!!」
「!!」
そんな表情もまた堪らなく良い。と心からそう思ったゲルネイルは声を上げて笑ってやったのだ。
だが、負けん気の強いエルシッドレアスが其れを面白く思う訳も無く。
「な、何が可笑しいのよっ///」
と、怒鳴ってみせれば
「いえいえ。ただ貴方のそういう子供じみた所もまた愛おしいと思うと同時に懐かしいな。と思っただけですよ」
「う///」
クスリと
蕩ける様な甘い笑みを零したゲルネイルが下衆な性格に似合わずそんな事を言い出したので。
―――何よ。今そんな顔するなんて反則じゃないっ///
と、うっかりゲルネイルの嬉しそうな、其れで居て甘く蕩ける様な笑みにドキッとさせられたエルシッドレアスは思わずフイッと顔を背けてしまった。
だが其れを此の陰険であざとい男が見逃す訳も無く。
「さぁ、レアス。今こそ一つになろうじゃないか―――」
「やっ///」
ペロリと頬に付いた唾を舌で舐め取ってみせたゲルネイルは、そのまま彼女の頬をベロリと舌で舐めてやったのだ。
そしていきなり彼女の服を掴んだかと思うと
「い、いやぁあああっ///」
ビリッと一気に引き裂いてやったのだ。
其のせいで女神の服は見るも無残に裂けてしまい。
ただの布切れと化した其れを何の躊躇も無く取り払っては投げ捨てたゲルネイルが
「ククク。存分に可愛がって差し上げますよ」
ニヤニヤと、下劣な笑みを隠さず真っ白な其の柔肌に手を伸ばして来たので。
「いや!!お願いだから‥触らないでってばぁ///」
今まで数え切れない程男と寝てきた女神でさえも
こんな風に無理矢理犯され、初めて味わう恐怖に耐え切れずホロホロと思わず涙を流してしまったのだ。
そんな、普段は男も顔負けな程気が強くて負けず嫌いだった彼女のギャップにゲルネイルも驚いたのか
「レアス‥‥…??」
大きく目を見開いたかと思うと、ぐずぐずと泣き崩れる彼女の表情に魅入られ動けなくなってしまったのだ。
しかも
「う、ぅっ…嫌だって言ってるでしょ??アンタなんて‥‥大ッ嫌いよ!!」
「ッ///」
普段の彼女からは想像も出来ない、其の弱々しくて女の子らしい泣き姿にドキッとさせられた反面
大嫌いだと言われて内心ショックを隠し切れなかったゲルネイルは
「そう、ですか‥…」
と、落胆気味な声色で呟くのだやっとだった。
其れでも男とは因果な生き物である。
愛する女の泣き顔を見て萎える所か、股間の逸物は先程よりも膨らみを増してドクドクと激しい脈動を打っているので。
むっちりした太腿や、顕(あらわ)になった豊満な素胸に加え
赤らんだ顔から零れ落ちる無垢な涙にうっかり欲情してしまったゲルネイルは
「残念です。自分はこんなにも貴方を愛しているというのに」
「其の想いがこんなに説いても伝わらないというのなら」
「もう‥実力行使しかありませんね」
ぐ、と腰を折って彼女の股間に顔を埋めてやったのだ。
其の、性急な行動に驚いた女神が抵抗しようと咄嗟に試みるが―――
ぴちゃり‥‥
「は、んっ///」
先程のキスで感じていたのか、既にねっちょりと愛液を零していた陰部を舐められビクンと大きく震えるエルシッドレアス。
更に
「あんっ///やめ、て‥!!」
ちゅぷちゅぷと、陰部に舌を差し入れられ入り口を刺激されれば抗い様の無い快楽が女神を襲って来たので。
思わず抵抗する為に伸ばした手は行き場を失い、結局己を組み敷く最低な男の髪をやんわりと握り掴む事しか出来なかった。
そんな、望まない愛撫にも淫らに応えてくれる女神の厭らしさが嬉しくて
「フフ、もっともっと‥可愛い声を聞かせて貰いますよ、ねぇ―――レアス」
「んぁああああっ///」
ぐしょぐしょに濡れた女神のあそこを嫌と言うほど舌で嬲り尽くしては、コレでもか。というくらいしつこく愛してやるのだった。
続きます