Medium story
□銀の女剣士に暴君は戸惑う
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今日突然来やがったカス鮫の妹。
容姿・性格・口調その全てがあのカス鮫と
嫌というほどに似てやがる。
だが気絶して寝ているコイツの顔を見てみると
かなりの美人だとは思った。
男であるカス鮫とはやはり違うらしい。
白い肌にすらりと通った鼻筋。
切れ長の大きな目に長い睫毛。
少し赤く色付いた頬に
ぷっくりと柔らかそうな唇。
そして抜群のスタイル。
綺麗な長い銀髪を一つに纏めている
そんな普通の事さえも艶めかしく
感じる程にコイツは美しかった。
『−ん、う゛ぅ…』
綺麗な眉を苦しげに寄せ呻き声を
微かにあげるのを見てハッとする。
―…コイツに今、俺は見惚れていた?
そんな事が頭に浮かんだが、馬鹿馬鹿しい。
つまんねぇ事はすぐに頭から排除した。
「…起きたか。」
『ん゛、あぁ゛…って、う゛ぉっ?!』
俺を見ると目を見開くコイツ。
「…何だ」
『ここは何処だぁ…?』
上半身だけを少し起こしておずおずと
声を小さくして聞いてくる。
「俺の部屋だ」
『な゛っ、てめぇの部屋だぁ?!』
「一々うるせぇ、カス鮫妹」
『な゛っ、カス鮫妹じゃね、―…っ?!』
“カス鮫妹”に反論しようとしたらしいが
途中で頭を押さえて再び呻き声をあげる。
…さっきの燭台が効いたのか。
「…おい」
『う゛、ぉお…?』
「大人しく寝ておきやがれ」
『だがここはてめぇの部屋じゃ、』
「いいから寝てろ」
そう言って起き上がろうとしているコイツの
肩を押して乱雑に寝かせた。
…そういえば何故俺はこんな事やってる?
銀の女剣士に暴君は戸惑う。
『悪ぃ、すまねぇなぁ』
燭台は投げられるわ乱雑に扱われるわ、
そんな事をされてるのにコイツは
何故か困った様に笑いながら謝る。
その様子に俺の心臓が大きく脈打った様な
そんな感覚がした。
圧迫感がある様な、苦しい様な。
「…るせぇカス」
何だこの胸糞悪さは。気色悪ぃ。
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優しい(?)ボス。
ボスは妖艶な鮫妹にハマってしまえばいい。
そして鮫妹を溺愛してしまえばいい!
BGMにクフフのフを聴いてたから
文章が変かもしれない。
え、なら聴くなって?
仕方ないでしょ誇虎は今とても
骸さんな気分だったんだ!←え。
…次は真面目に書きます(´・ω・`)
20121118
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