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□さぁおいでマイハニー☆
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「やぁおはようマイハニー」

「う゛お゛ぃ、誰がハニーだぁ」

「いやぁ良い朝だねマイハニー」

「…話聞いてんのかぁクソガキぃ」

「なに、照れる事はないよマイハニー」

「いい加減にしねぇと殴るぞぉ゛」

「照れ隠しに暴力はいけないゾ☆マイハニー」

「…」


ドゴォッ


「ぬおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぅ!!!!!!!!!!!!!!!!」

「レヴィか、てめぇは」



***




レヴィ的な雄叫び(?)を上げ、
頭を押さえてうずくまる部下に
スクアーロは溜め息をついた。

自分の隊の部下であり、もうじき雲の幹部に
昇格する彼女、誇虎にスクアーロは
密かに想いを寄せていたりする。

しかし同時にこの少し変わった性格だけは
どうにかしてほしいとも少なからず
思っていた。

「全く痛いなぁスク隊長ぅ」

「てめぇがマイハニーとか言うからだぁ」

呆れた眼差しでそう言うと誇虎は
ムッとして頬を膨らませた。

「女性を殴るとか男性として最低ですよ?
そんなのだからいつもベルフェゴール様に
カス鮫って言われるのですよカス鮫隊長」

カス鮫隊長のばぁか、と付け足した誇虎に
スクアーロはふと考える。

こいつは俺の事どう思ってんだぁ?

「…なぁ誇虎」

「え、カス鮫隊長ってとこはスルーですか」

「そういやお前、何で俺の事マイハニーて
呼んだんだぁ?」

「?何でってそれはカス鮫隊長が
マイハニーだからですよ、うふふ」

「…お前マイハニーの言葉の意味、
分かって言ってんのかぁ?」

「えぇ、知ってますよ、」

「主に男性が女性に愛情を持って
呼び掛ける語ですよね?」

そうサラリと言った誇虎に
スクアーロは落胆した。

期待した俺が馬鹿だった、
こいつからみた俺は“嫁”とかいう
何かよく意味の分かんねぇ対象なのだろう。

そんな事を思っていると
徐々に彼は惨めな気持ちになってきた。

「…あぁ゙、そうだぁ。
知ってたんならもうい「しかしまぁ私は
女性ですので、」…?」


本来なら“ダーリン”って
呼んでみたいところなんですけどねー。


そうスクアーロの言葉を遮り
くるりと背を向け歩き出す誇虎の
その顔が微かに赤く色付いているのを
スクアーロは見逃さなかった。







さぁおいでマイハニー☆





(う゛お゛ぉい誇虎、
呼びたいなら呼んでもいいぞぉ)

(え、あ、いや、そのですね、今のは…)

(何ならマイハニーって呼んでやろうかぁ?
誇虎ちゃんよぉ)

(んなっ、けけけ結構です、んなもん!)


* end *

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