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□誤解の後の施し
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気持ちの良い昼下がりの談話室。
そこにはこれから来るであろう寒い季節よりも先に
氷の様に固まる少女がいた。
彼女の名は、鳳誇虎。
ベルフェゴールと同年代にして
雲の幹部の彼女は密かに(?)暴君XANXUSに
想いを寄せている。
普段は、本当に暗殺部隊の幹部か?と
いう程に呑気でポジティブな彼女を
唯一ネガティブにさせるのは、
『あの女性は今回で10回目…
愛人でなく恋人だったのか…っ?!』
そう、XANXUSだけである。
カタカタと震える誇虎をスクアーロは
ガラにもなく哀れに思った。
「う゛お゛ぉい誇虎…」
『慰めは結構ですスク先輩…
だって仕方ないんだ。
ボスはドドドイケメンですから
ボン・キュッ・ボンな女性が好みで
誇虎 みたいなキュッ・ボン・キュッは
論外、いや、圏外なんだ…ぐずっ』
「う゛お゛、な、泣くこたぁねぇだろぉ…」
「しししっ、“キュッ・ボン・キュッ”って
王子笑えるんだけど。」
泣き出す 誇虎に焦る鮫と笑う王子。
ただ、 誇虎の発言に関して
幹部全員に共通する思いがあった。
((((( 腹は全く出てないだろ… )))))
ちなみに胸が乏しいのに関しては
誰も否定しないのであった。
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