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□忘れ去った平凡
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「ねぇツナ?マフィアって非凡かな?」

公園のブランコを漕ぎながら
唐突に投げ掛けられた誇虎の疑問に
沢田綱吉は苦笑した。

「そりゃ非凡でしょ」

「じゃあ私達は非凡の中で生きてるのか」

うーむ、と考え込む誇虎に
綱吉は逆にさ?と話し始める。

「マフィアを平凡って言う人が
いるのなら俺、見てみたいよ。」

「ふふっ、でもリボーンなら言いそう」

「あー確かに言いそう!」

突拍子無いこと言うもんね、リボーンは。と
笑った後、誇虎は空を見上げて懐かしむ様に呟いた。

「元々は私達、平凡だったのにね?」


コロコロ、と誇虎の足元に転がる
淡いブルーのボール。

それを取りにくる、よちよち歩きの男の子に
その子の母親らしき女性。

そして笑顔でハイ、と渡す誇虎。


その様子を見ていた綱吉は柔らかく笑んだ。

「んー…まぁ、でもさ?」

「ん?」

「今この一時は幸せって言うか何て言うか、
平凡なんだと思わないかな?」






忘れ去った平凡






非凡の中で平凡を見つける。

忘れ去った平凡を見つけられる。

ああもう、そんな貴方は本当に凄いな。

だから私は何処かの忠犬と同じになるけど
貴方に一生付いていこうって思えるの。





(一生ついていきます、十代目!!!)

(…誇虎って獄寺君のマネ上手いよね)

(えへへ)

→後書き(&解説&お詫び)
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