ある日、親友に言われました。

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『…かき氷食べたい』


ってか、あたしさっきから食べてばっかりだなあ…だってお腹空くんだもん。仕方ないよね?

……いつか太るとか言わないで!しかももう太ってるから今更落ち込まないよ。あたしは菜花見たいにスタイルよくないしねー。


『…………、』


…………それにしても暇だな、なんか悲しくなってきた

暫く砂でちまちま弄って遊んでるとビーチボールがぽーんと転がってきた


「円堂ー、どこにうってるんだよ…」

「ははっ、ごめんごめん」


ちらりとその方向を見れば……え、女の子が男の子達と遊んでる?

この子ももしかして男性きゃはきゃはのミーハー少女なのか…!?

うわあ、持ったいないなー。可愛い顔してるのに


「…お前は遊ばないのか?」

『え?』

「円堂ー!すまないが先にやっててくれー!」

『………あ、あのー…何か用ですか?』


や、それにしても近くで見ると綺麗だなー…

謎の美少女はあたしの隣にふう…と溜め息をつきながら座った


「なんで皆と一緒に遊ばないんだ?」

『べ、別に興味ありませんし』


それに水着着るのいやだし、こっちは美少女と違って人見知りなの!

ったく人の気も知らないで……


「ふーん、」


ふーんって酷っ、自分から話しかけて聞いたくせに……!まああたしの態度も悪いから人の事言えないけどね


「俺の名前は風丸一郎太」

『は?俺?』

「……俺は男だからな?っていうか、水着で分かるだろ!」

『……………ああ、確かにそうですね』

「綺羅島って1人が好きなのか?」

『……別にそうでもないです』


あんまり喋りかけないでほしい……男の子って分かったらますます緊張してきた。隣にいるんだし


「風丸ー?まだかー?」

「あ、今行く!」


そういうと風丸さんはまたな、と言ってあたしの頭に手をぽんと軽く乗せ行ってしまった

………結局あの人は何しに来たんだろうか?



(顔が少し熱いのは気のせいだと思いたい)






 

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