え、ミーハーですけどなにか?
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『いや、部屋割り可笑しくね?』
「アーン?何だ、そんなに俺様と寝たいのか?」
『誰もそんな事言ってねぇよ。ただ何で跡部と樺地だけが別の部屋であとは全員一緒なの?普通、あたしが一人部屋じゃね?まあ別に逆ハーレムウハウハでいいんだけどさ』
「嬉しいのか嫌なのかどっちだよ!」
「俺は宍戸さんがいればそれでいいです!」
「「「…………」」」
『亮ちゃんお宅の子どんだけモーホーなの?』
「いや知らねぇよ!」
『もういっそ付き合っちゃえよ』
「俺にそんな趣味はねえ!!」
「俺は宍戸さんよりなまえ先輩と付き合いたいですっ!」
『長太郎あたしと付き合おうか』
「切り替え早っ!しかもキリッとしながら言うな!」
『亮ちゃんツッコミご苦労様。けど63点だよ。謙也を見習ってもう少し頑張れ』
「宍戸さん頑張って下さい!」
「こいつら何なの絡みづらい」
『さて、飯の前に風呂に行くか』
「お供します!」
「……言い方が親父くせえけど、もういいや」
「ツッコミ諦めるな!宍戸!」
「じゃあ忍足、お前がツッコメよ」
『ごもっともですな』
・
あれから侑士も加え喋っていたら跡部に「いい加減にしろ」とブン殴られた。畜生……何であたしだけなのさ……!
まあ、そんな事は今となっちゃどうでもいい。それより早く服を脱ごう。あ、ちなみに今温泉ね
服を脱いだあとタオルを巻こうか迷ったけど"一応"巻いた。あくまでも一応だが
ガラッと戸を開ければ気持ち良さそうな露天風呂。しかも今は誰もいない。とりあえず頭やら身体を洗ってから入る。そっと入るとチャプン…と水の音が静かに響いた
『はふー…気持ちー、こりゃ生き返るわ』
ここで若がいたらきっと「先輩、おばさんくさいです」とか言われそう。くそっ、あのツンデレめ……!暇なので歌をうたってみる事にした
『ババンバ・バンバンバンー♪』
「あいかわらず親父くさいですね」
『…………』
やべえ、若の事考えすぎて幻聴まで聞こえてきたよ。恐るべし妄想……!ハッ、妄想の若ならデレてくれるんじゃないか?!さすがあたし!ブン太もびっくりの天才的な頭だよ!
「天才的な馬鹿頭ですね」
あれ……おかしいな、ツンツンだぞ?キエェエエェエイイイイイイ!!!デレはまだか?!!
「頭大丈夫ですか?」
『………若?』
「はい」
『え…ええええええ?!!』
「チッ、うるさいな」