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□キミと一緒
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キミと一緒

空に向かって手を伸ばす。腰がポキッとなる。うん、ちゃをとのびてる証拠。

私の毎朝の日課、それは、稲妻町にある公園でのびをすること。
朝の爽やかな空気を感じながらのびをするのはこの上なく気持ちいい。嫌なこともぜーんぶ頭の上に昇っていって出て行く感じ。

誰も居ない、それが普通だった朝の公園。でも今日は違った。私の視界は、入口の前に立っている特徴的な髪の毛の男の子を捉えていた。

「どうぞ、お構いなく」
私は入口の前に突っ立っている子に、そう声をかけた。
それまで訝しげな表情をしていた彼は、パッと花の咲いたような笑顔になり、ドリブル練習を始めにいった。
…私、そんな変なポーズしていただろうか。ただストレッチしてただけなのに。

着ている服をみる限り雷門の子か。まだぎこちないドリブルだから一年生かな?彼が来年の今頃、ファーストになって活躍している姿を想像すると、自然と笑みが零れた。

さて、私は私のことをするとしますか。
今度はのばしていた上半身を右に傾ける。
嗚呼、やっぱりこれは嫌いだ。
私の顔は傾いているのに、周りは先ほどとかわらず“存在している”
私なんかが変わっても、セカイは何も変わらない。それが身に滲みてわかる。そう、世界は「不変的」私の存在の小ささが言葉が無くても伝わってくる。

そんなことを思っていたとき、目のまえには彼のどアップ。そして横になってる彼の顔。
「何してるの?」
すると、彼は笑って
「君、俺がここ来たときからずっと悲しそうな顔してたから、何か悩んでるのかなって心配だったんだ。でも、君と同じ事したら少しは気が紛れるんじゃないかなって思ったから」
そして、また彼は花のような笑顔を私に向ける。

…嗚呼、この胸のトキメキは何だろう?

「俺は松風天馬。君の名前は?」
私は
「名前だ」
「じゃあ名前、一緒にサッカーやろうよ」

天馬に恋してしまったようです。

──────────
天馬の出番……orz
 

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