第3章 -タイトル未定-
□3章17話 -安らぎの時間-
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呼びかけられてハッとする。
雅「う…!」
翔の声に目を開けると、またも体が大きく吹き飛んだ。
枯れ果てた地に雅紀の体が滑る。
雅「……いっ……た…ι」
手から足から右半身が擦れて、所々血が滲む。
雅「…っ」
翔が使ったアイテムのおかげで目視出来るようになった体力のゲージ。
そのゲージがゆっくりと減る。
潤「相葉くん……」
翔「回復してやりたいけど…」
シェリア「もう精神力が……」
雅紀の体力ゲージは瀕死の赤にならなかったものの、ギリギリその一歩手前で止まった。
座り込み、すんと鼻を啜る雅紀。
雅「…も……やだ……」
ポツポツと、小雨のように涙が地に落ちる。
雅「急いでるのに…」