第3章 -タイトル未定-
□3章16話 -大ピンチ!-
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和「アリスが――…」
リズ「アリスちゃんが?」
和「息……してなくて…っ」
リズ「!!」
サニア「え……」
するりと銀色のトレイが手から抜け落ちる。
ガチャン!
高い音が部屋中に響き渡った。
リズ「嘘……!!」
ショックのあまりリズは口元を手で覆った。
サニア「リズ…」
リズ「嫌……アリスちゃん!」
床に落ちた夕食をそのままに、リズはアリスに駆け寄った。
リズ「アリスちゃん…」
小さな手を両手で包み、リズは優しくさする。
リズ「冷たい……」
アリスの手を見るサニア。
良くない状況に眉根を寄せた。
サニア「発疹も広がってるわ。私、先生を呼んで来る!」
和「…お願いします」
駆け足でサニアは場を離れる。