第1章 -異世界編-
□1章20話 お帰り、ただいま。
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「人数も揃った。覚悟しろ、ザーグ」
「ここがあなたの墓場です。我々の力、嫌と言うほど見せてやりますよ」
「身のほど知らずが……来い。そこまで言うなら相手してやろう」
黒衣を広げたザーグに雅紀達は身構える。
「雅紀……」
「もうザーグになんか渡さない」
「!」
「みんなで一緒に帰ろう」
「……うん!」
・*:.。.1章20話 お帰り、ただいま。.。.:*・
潤が飛び出し、殴りかかる。
「はっ!」
和也は弓を引き絞って矢を後方から放った。
「!?」
シュンとザーグの姿が消える。
「瞬間移動!」
「!」
「ルーンよ、来い」
「やだ……僕……雅紀達と一緒にいる!」
「裏切るか」
ザーグの手の先から黒い雷。マシロを庇おうと飛び出した雅紀は背中からその闇の雷を受けた。
「うわああああああ」
「雅紀!!」
「っ……大丈夫……このままじっとして。今度こそ俺が……」
「でも、そしたら雅紀が……」
「うぅっ」
「さとっさん、早く回復を!!雅紀が死ぬ!」
「やってるよ!!今やってるから翔ちゃんしばらく黙ってて!集中できない!!」
「はい……ι」
ヒールブルーが発動して青い光が雅紀を包む。
「受けなさい」
サニアはエネルギーを圧縮させた球をぶつけた。それによりザーグの攻撃は止まった。
「女よ、やってくれるな」
「う……」
ふらりと前に倒れ込む。
「雅紀!」