第3章 -タイトル未定-
□3章17話 -安らぎの時間-
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アリスを助けなきゃなのに。
シェリア「雅紀…」
なのに、どうして今回に限ってこんなにも苦戦しているのだ。
雅「アリ……ス……っ」
自分が弱いから?
それとも相手が強すぎるから?
松潤も。
翔も、シェリアも。
悔しさに拳を握った。
今の自分達では、到底適わない相手なのだろうか……。
雅紀は一頻り泣くと顔を上げる。
雅「……」
涙の先の敵の体力ゲージ。
先ほどよりは敵の体力を削れたものの、まだ赤には程遠かった。
雅「……今の俺達に、コイツは倒せないのかな…」
ジャリッと砂を握り締めると、大野が駆け寄って来てくれた。
智「相葉ちゃん、大丈夫…?」
雅「……リ……ダー…」
ふるふると雅紀は首を横に振る。