みじかいよみもの
□はじめての
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「ろーあ?」
「いや、ロ・シ・ア」
「ろ・う・あ?」
「だから…もういいや、それで」
はぁ、と大きな背を丸め項垂れたのは冬将軍の住まう大国ロシア。
背が高く、体格もがっしりとした彼が踞っている姿はなんとも妙で。
しかし、それを指摘する事が出来るのは目の前の幼女だけ。
ふにゃりと無邪気に笑うその子を見て、ロシアは再び溜息を零した。
《はじめての》
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