08/11の日記

00:20
【ミヤケンの地学】ほら、そこに血が...

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 こんばんみ(^.-)☆






 《ぎゃるり・ど・たぶろ》の写真を撮しに、秩父の若御子神社へ行きまして‥



∇記事(若御子神社)⇒:
荒川の碧き流れに(41)



 ここにはオオカミもクマもいたw









 まず、オオカミさんですが、上田野の町並みから若御子神社のほうへ上がって行くと、鳥居が2つありまして、

 どちらの鳥居も、左右に控えているのは、オイヌ様――つまりヤマイヌ=ニホンオオカミです(犬ではありません):

  
(↓「右」「左」は、神社のほうから見た向きで。神社に向かってこちらから見ると逆向きになります)








一の鳥居





  
一の鳥居 右の御犬様






  
一の鳥居 左の御犬様










二の鳥居





  
二の鳥居 右の御犬様






  
二の鳥居 左の御犬様





 二の鳥居のほうが古そうですね。御犬様の形相も、野生のヤマイヌに近くて恐そうです。






 さて‥、神社の境内を抜けて(ちゃんと柏手を打って、お賽銭も投げましたよw)、《断層洞》へ向かいます。














  





 【日野断層(群)】は、秩父盆地の平地と、山地の《秩父帯》との境目にある10km以上の長さの割れ目で、ここを境に山地がせり上がって、奥多摩・日原方面の険しい山々ができたんですね。

 割れ目は、↑下の図で見ると6本あって、南西‐北東方向に平行に走っています。割れ目と割れ目の間は、断層運動で岩石(ここではチャート)が砕かれた“破砕帯”になっていて、この“破砕帯”の粘土や礫が浸食で流されて、洞窟がたくさんできています。

 「若御子断層洞」として県の天然記念物になっているのも、その一つですが、そのほかにも、このへんには断層洞がたくさんあるんです。









  



 ↑この洞窟も、断層洞の一つ。左の断層面が洞窟の中までつづいていて、

 断層面と接していた岩石が破砕・浸食されて穴になった洞窟の成り立ちがよくわかります(^.^)o









 ↑近くの岩場を観察すると、たしかに断層と破砕帯が、ほぼ南西‐北東に続いています。












  




 さて‥、断層洞を1個見終わったので、洞窟の前で上半身ハダカで休んでいると‥

 なにやら下のほうから、「ヤッホー」「ヤッホー」と声をかけながら登って来る人たちが。。。










  地元の消防団の方のようでした。

 「きのうクマが出たの知ってるか?」 (およw)






  





 「あ、出たんすか?」 ←のんびりモード

 「襲われて怪我したんだぞ。その穴からだ。ほら、血がついてる」 と、ギトンの肩越しに、いま入って観察した断層洞を指さします。

 「ほんとだ。はは‥気をつけましょ」 ←

 「まだ中にいるかもしれないから」



 「いませんでしたよ」とは、さすがに言えませんでしたが‥w






 こちらがそのニュース⇒:ハイキングの夫婦がクマに遭遇 夫が大けが 埼玉 秩父〔NHK〕

 生命にかかわらなくてよかったです。速やかなご快癒をお祈りします。





  




 まぁ、クマとか猪とか、昼間はあんまり出てこないんですよね。明け方と夕方が危ないって言います。あと、曇りの日。

 このへんに出て来るのは奥多摩の熊でしょう。人間と出くわしてクマのほうもびっくりしたでしょうから、夜の間に山奥に帰ったのでは。


 たしかに、熊はふつうにいます、奥多摩には。熊棚をよく見かけるし、目撃情報も、山やさんのブログで時々見かけます。

 ギトンも、天祖山で、いちど遭遇したことがあります。木の上からドサッと飛び降りて、50メートルくらい遠くを横に走って行きました。


 襲われ情報もたまにありますが、‥きのうのはわかりませんが‥ たいていの場合は、無遠慮に熊に近づいたり、からかったり‥ 人間のほうに原因があります。関東の熊は、それほど獰猛じゃないんです。





 野生動物との「共生」は、なれなれしくすることじゃないんです。人間と動物のナワバリを意識して、尊重しあうこともたいせつです。












 ところで、地学に戻りますが、↑これが秩父盆地の地層(表層地質図)です。秩父盆地が海(古秩父湾)だった《新第三紀・中新世》前期〜中期のあいだに、岸だった湾の北西から順々に地層が堆積して行きました。

 最も古い新第三紀層が《彦久保層群》、最も新しいのが《上横瀬層》。


 模式断面図で見ると、もっとわかりやすいでしょう:





  





 そういうわけで、寄居で馴れない“シロウト巡検”を始めたころに比べると、ギトンも秩父の地質がだいぶ頭に入ってきたような気がします。














ばいみ〜 ミ


 
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カテゴリ: 宮沢賢治

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