ゆらぐ蜉蝣文字


第0章 いんとろ
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【6】《初版本》電子ブックについて





0.6.1

こんばんは。ギトンです!!

前置きが長くなりましたが、『春と修羅』初版本のツアーを始めたいと思います。

[PC] 『春と修羅』初版本 電子ブック
↑↑こちらのリンクから、無料電子ブックで初版本を見てもらうことができます。
ただ、この電子ブックは、PC用なのです。あいにくに、ガラケでは見ることができません。
スマホなら(ギトンはスマホを持っていませんが)この電子ブックも見れると思います。
携帯のPCモードは、どうか分かりません。容量が足りなくて、うまく出ないかもしれません。いずれにしろ、通信料が異常になるのでPCモードはお勧めしません。
そこで、PCモードのないガラケからも初版本を見えるようにする必要があるので、

ジャ〜ン(^.^)ノ
↓↓こちらのブックを作りましたw
. 『春と修羅』初版本 @フォレストページ

  □春と修羅

をクリックしてみてください。

. 「屈折率」
↑↑ここが、初版本『春と修羅』の第1章「春と修羅」の本文冒頭頁になります。

ガラケ用に作っているので、PCの方は見にくいと思いますが、
画面(ブラウザの窓)の横幅を狭くすると、見やすくなると思います。
「屈折率」というタイトルが、1行目の「ひとつ」のあたりに来るように調節してみてください。

それから、携帯の方は、〔WEB画面〕の〔文字の大きさ〕が〔小〕だと、ルビと普通の文字の区別がつかなくなって読みにくいと思います。〔中〕か適当な大きさに調整してみてください。

ホンモノの初版本は、もちろん縦書きで印刷されています。
ですから、完全に初版本どおりの外観ではないのですが、

できるだけ初版本をめくって見ている状態に近づけて、
初版本の見開き2ページが、電子ブックの1画面に、ちょうど収まるようにしました。

◆次の見開きへページをめくるには、
○ PCならば、画面下部の‘→次へ’をクリック
○ 携帯は、数字キーの # を押してください。


画面まんなかの

  ────────

は、初版本のページの切れ目です。
縦書きを横書きにしているので、ルビは、漢字熟語の右側に来て、行の中に小さく示されます。
(そのため、ルビが多いと見にくくなるので、)あまりにも当たり前で必要のない読み仮名は、ルビを省略した場合があります。

漢字の書体は、旧字体を新字体に直しています。また、携帯で表示されない漢字や、第二水準までに入ってない漢字は、■で示しました。

しかし、以上の点以外は、賢治の出版した初版本を忠実に再現しました。
誤植も(笑)……初版本の巻末に附属している正誤表を反映させて直した以外は、あえて誤植のままにしてありますw
たとえば、
. リンク
#29#こちらの2つめ(下の方)のスケッチ「コバルト山地」の2行目に

  …燃ゐてゐます

とありますが、明らかに「燃えてゐます」の誤植です。茨城のほうの方言では「燃ゐてゐます」と言うかもしれませんけど……あ、これは冗談です_^;);

「コバルト山地」という題名が右の方へ(つまり、縦書きでは、下の方へ)寄っていますが、

これも、初版本では、このスケッチから、「春光呪咀」までは、なぜか題名が低い位置に印刷されているので☆、そのまま再現しています。

☆(注) 入沢康夫氏は、この題名位置の奇妙なズレに着目して、この部分はちょうど印刷の“ひと折り”にあたっていることから、この部分だけ、何らかの理由で、あとから印刷を(もしくは組版を)やりなおした──と推理しておられます(『宮沢賢治 プリオシン海岸からの報告』,pp.394-399)。入沢氏の緻密な推論は、全く非の打ち所が無いように思われますが、さらに関心を引くのは、その“やり直し”が何のためだったかということです。本文内容に関わることだとすると(印刷所で印刷した紙を誤って汚してしまったなどの事故でないとすると)、「コバルト山地」〜「春光呪咀」までのどれかの作品、または複数の作品を大幅に書き変えた(「春光呪咀」ならば前半部分を削った)ことが考えられます。多くの研究者は、作品「春と修羅」が、この印刷中最終段階に初めて現在の形に成立したと考えるのではないでしょうか(まだ論文にまとめた人はいないようですが)。。。しかし、ギトンはむしろ、「春と修羅」には大きな変更はなく、その前後で、「ぬすびと」と「恋と病熱」に『冬のスケッチ』からの詩句を挿入し、そうして増えた分量を、「春光呪咀」の前半を削ることによって調整したのではないか‥と考えています。
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